ここ数年、飯塚市は教育に力を入れているなと感じており、これからのより一層のステップアップに大変期待しています。
例えば、工藤勇一先生が「公立」の麹町中学校で実施された改革は、飯塚市内の中学校でも取り入れられるといいなと思います。今の学校教育法や学習指導要領の範囲でも、ここまでできるのだということが示されました。 ただし、そのまま形を真似するということではなく、各学校の置かれている状況などを踏まえて、目的に沿ってやり方は変える必要はあるでしょう。
「宿題廃止」について等も、言葉だけがセンセーショナルに伝わって誤解されている方も多いようですが、家庭学習をさせていないわけではありません。学力の高い子にも低い子にも、同じ内容・同じ量の宿題を一律に課すのは不合理だということから、生徒一人一人が自分に必要な学習を自宅で行う形に変えたというのが実態です。 生徒が自律的に学習するための支援やしくみ作りなどを併せて実施しているからこそ、結果につながったのだと思います。
教員の負担軽減も併せて考える必要があります。
教育改革が叫ばれるたびに、どんどん教員の負担が増えていくと、逆に教育の質が下がってしまいます。新しい取り組みを始める際には、これまでやっていたことをやめたり、減らしたりする必要があります。それに対して、保護者が文句を言い過ぎないこと、学校や先生方にプレッシャーをかけ過ぎないことも大切なように思います。
また、全国的に注目されている戸田市の事例も非常に参考になります。教育現場では、経験や勘、先輩教員の言葉などが重視されがちな文化がありますが(それらももちろん大切ですが)、科学的根拠に基づいた改善活動を行っている点は特に興味深いです。
ハイパフォーマンスな教員(児童・生徒の学力や非認知能力の向上を実現している教員)を科学的に分析して、全体のレベルアップにつなげているという話も聞きます。
■戸ヶ崎教育長
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こういった、教育政策に関する「具体的な」議論が、飯塚市ではどのようになされているのか、どこまで進んでいるのか、興味があります。 もし、なにかご存知の方がいらっしゃれば、教えてください。