夏休み真っ只中、生徒は夏休みの宿題に加えて自由研究があるのではないかと思います。
今はYouTubeなど、動画サイトや多くのWEBサイトからヒントを得ることができ、また、素材もAmazonで手軽に入手できる時代です。
働いている大人には夏休みなんて無いと思いますが、それでも隙間時間に何かにチャレンジすることを推奨したいところです。時代は変われど刺激的で面白いという本質は褪せないものですから。
さて、今回は筆者が土日を使って飯塚市のテーマである「デジタル化」について自由研究をやってみました。デジタル化というふわっとした言葉ではしっくりこないと思います。
デジタル化は省人化・省力化を目的とすることが多い、言い換えると、汗水流してカロリー消費してやってるアナログワークを自動化するイメージがしっくりくるでしょう。(無論、全部がそうとは言えません。)
年々、最高気温を更新する猛暑が続いていて、日中35℃と聞いても「あっそうなのね」程度しか思わなくなっています。実に危険です。そんな状況の中、炎天下でカウンターを手に道路交通量調査をするというのは頑張れという言葉で片付けられないものとなっているはず。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は真夏の交通量調査を改善すべく、交通量調査自動カウント装置を考案します。
【結論】
割と簡単に作れた。
2,3万円で作れる。人間よりしっかり測れる。熱中症リスク0。
【用意するもの】
①Raspberry Pi4 ModelB 4GBをゲットする。これが一番高い。
タブレットがあれば、それで代用可能。
②①用の小型モニターを入手する。これがないと画面見えない。
③安いウェブカメラをゲットする。アマゾンで3,000円くらいで売っている。
④SDカードが無かったら買う。128GBで十分。
【方法】
①買った機材を組み立てる。
②リアルタイムの映像から車を自動検出するプログラムを作る。
pythonで記述しますが、プログラマー向けサイトではないため割愛します。
③同じ車をダブルカウントしない仕組みにする。
④上り・下りは別カウントとする。
⑤完成。実験。
【実用性】
コスパ含めて抜群だと思われます。コンパクトでどこでも設置可能です。
狭い通学路やバイパスにも使えます。
【応用性】
プログラムの改良を前提としますが、
・車間距離を計測できるようにして、ドライビングリテラシーの調査も可能です。
・駐車場に設置すれば、駐車状況など時間帯による混雑具合を把握できます。どういう流れで車の出入りが起こっているかも分析可能です。
・車ではなく人を検出対象とすれば、人流の流れを追跡できます。ショッピングモールや商店街で売り上げ向上のためのコンサルティングや分析に使えます。
【まとめ】
シティズンシップ向上を目指すという、サイトの趣旨とは大きく外れた記事になっています。ITとか全く分からんと思っていても具体的なイメージを可視化することができれば、いかに実用的であるかを理解できます。AIが人の仕事を奪うか否か、という議論はAI技術の発展とともに加熱していますが、ソフトウェアは飽くまでも人が行う仕事の補助ツールであり、最終的な意思決定は人が行う必要があります。そのため、単純に人の仕事を奪うことはないと筆者は考えます。
GoogleやAmazon、Microsoftのように、一つの地方自治体が年間に数千億円という技術開発投資を行うことはできません。短期・中期的目線での投資と長期的投資のバランスを考え、どの分野のどこに投資をすれば最大の効果を得ることができるかを判断するためには、特定の課題に対してどの技術が有益かを分析していくことが重要です。今回の例に限らず、例えば
Excelシートの修正箇所・変更箇所をハイライトする
という機能を作って入れるだけでも大幅に作業効率は向上するでしょう。飯塚市がデジタル化に力を入れるのであれば、スポットの当たりにくい内部からヒアリングをして、徐々に改善を図っていくのが良いのではないでしょうか。以上です。
コメント