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本庁舎建設に約100億円、4ヶ所の小中一貫校建設に合計約200億円。飯塚市はしっかり検証できていますか?



飯塚市の公共事業について、行き当たりばったりであると主張する小幡議員。今回の一般質問でどのような思いから何を質問したのか、聞いてみました。


3月議会で行った一般質問についてまず「財政状況について」お聞かせ下さい。


今回の一般質問では、飯塚市の将来に向けた財政状況がどのようになっているのかをメインテーマとして聞きました。


今現在、飯塚市には財政調整基金と減債基金合わせて150億〜160億の貯金があるんです。ただこれから経済的にも厳しい時代が続く中で、このお金がどのように推移していくのか。財政の中でも特に、今まで飯塚市が合併して15年ぐらいの間に公共施設、いわゆる箱物をいっぱいつくってきたんですが、その現状について確認する必要があると考えました。


この間の主な公共施設を振り返ると、まずは4ヶ所の小中一貫校、本庁舎、地域の交流センター。最近では消防署の本部、市場も建て替えました。現在、体育館も建て替えています。これから先オートレース場もメインスタンドを建て替えることが決まりました。


通常時、建築土木にかかわる飯塚市が発注している工事費は1年で大体25億ぐらいです。ただ、いま紹介したような大きな箱物は、特別に50億とか60億とか規模の大きな事業になります。私達の使う公共施設が新しくなることはいいことですが、いったいどのくらいの費用をこれらの事業に充てているのか知っておく必要があります。実は、この金額は単年の決算なものですから、単式簿記ということで、一年ごと使った予算しか表に出ないんです。最終的に学校建設にいくらかかったのか、本庁建設にいくらかかったのかというのは把握しにくいのが現状です。


今回の一般質問で聞いた、小中一貫校の「頴田」「鎮西」「穂波東」「幸袋」の4ヶ所の建て替えにいくらかかったかをお伝えします。学校の解体費用から、新しく建てた建物、外構工事、備品に至るまでいくら投資したのか。実は、これらの数字は私たち議員も、市の職員も、市民も正確な金額を知らない方がほとんどです。


総事業費

頴田校

約29億5千万円

幸袋校

約55億7千万円

鎮西校

約72億6千万円

穂波東校

約55億6千万円

合計

約213億4千万円

年間維持管理費

約7,600万円/年



ひとつ例を挙げると、鎮西校は土地の購入からしたもので、全部で約72億円かかったんです。72億円というととても大きな金額ですよね。だからこそ一般質問の中でも言ったように、子供たちとか親御さんも含めて、自分たちの子供たちが通う学校がいくらかかったかぐらいは飯塚市民として知っておかないといけないと思うんです。子供たちにも72億かかった学校で自分たちは学ばせてもらっているんだという意識をもってもらう必要があります。こういった意識は情操教育にもつながり、大事に使っていこう、きれいに使おうという思いを育むことになります。


更にいうと、これらの事業費は借りて建てているので、償還しなければなりません。これがざっくりと28年から29年間ぐらいで返すんですが、ということは今在校中の小学生や中学生も自分たちが返済する側になっていくわけです。だからこそ、そういうお金のことをしっかり把握する必要性が出てくるわけです。


また一方で、5年前に新しく建設された飯塚市本庁舎は約100億円近くかかっているんですが、私たち議員も市の職員も含めて、日ごろ仕事している場所がいくらかかっているのかを把握した上で日々の業務に励む必要があります。


学校の建設費用だけでも4校合わせて200億円以上かかっているんです。かなりの投資をここ数年でやってきたことになります。これは今から29年の間に返していくことになるのですが、はじめにお話した150億の貯金がだんだん減っていくことになりますよね。そのとき災害があったり、緊急でお金が必要になったとき、ない袖は振れないなどということは避けなければいけません。会社でいえば資金繰り的にショートするなど決してあってはならないんです。そのためにも、しっかり計画を立てて事業を行っているのか。という思いも含めて質問しました。


本当にそんなに大きな規模の建設が必要だったのか、考えようによってはより少ない費用で最高の効果が得られたのではないか、など考えることはできますが、すでに建てた以上、これからは維持費や管理費などの検証も大切になってきます。


建てたらたてっぱなし、ではダメなんです。今から全ての建物が維持管理費がかかってきます。年間維持管理費に4校の学校でいくらかかるのか、市の庁舎が毎年いくらかかるのかも含めてはっきり示してもらい、それらの数字をもとに、財政の検討をしっかり質(ただ)していくつもりです。


検討を行うには正しい数字が必要なので、今回は一般質問を通じてまずはその数字を明らかにさせていただきました。


飯塚オートレース場の建て替えについても検討は必要だと思いますか?


オートレース場も全部で36億円かけることが決まったんですが、それが将来的に有効な投資になるのか、無駄になるのか、これも検証していかないといけません。今からの公共工事の建設に当たっても、やはり検証しながら新しい建物の計画を立てていくというスタイルは定着させる必要があると思います。


飯塚市の現在の公共工事の進め方についてはどのように感じていますか?


飯塚市の公共事業について、今までの私の印象は正直行き当たりばったりです。金があるときに建てておけ。今がチャンスだ。この先10年先20年先は考えない。このような姿勢は余りにも執行部も、議員も、無責任過ぎるんじゃないかと思っています。


今回の質問では検証を行うために、正しい数字を明らかにしました。ここから先しっかりと検証を行いみなさまへお伝えしていきたいと思っています。



ありがとうございます。では2つ目の「水(すい)利権について」教えてください。


実はこの水利権に関連してある疑惑が私の耳に入ってきまして、その真意を確かめるために今回一般質問させていただきました。


まず農業委員会の説明をします。農業委員会は、昔は市議会と一緒で選挙で委員が選ばれていたんですが、平成28年から推薦に変わったんです。各地区の農業を営む方々が推薦して、農業委員になってもらうというような推薦制度になって、各地区から推薦で農業委員が選ばれてきます。選ばれた方は市長が任命し、議会が承認するという流れで、農業委員は決定するわけです。


農業政策にかかわる審議ですから、例えば田んぼを埋め立てて家や事務所を建てたいときなどは農業委員会の審査が行われます。その田んぼを埋め立てても問題ないかどうか農業委員が審議することになっているんです。


まず、農地を宅地に転用(以下農転)したい場合、仲介に入った不動産屋さんとかコーディネーター、建設会社などが農業委員会に申請をします。申請書や現場を確認し農業委員会が問題がないかチェックします。もし問題がある場合は、この部分を是正してください、ここをクリアしてくださいという指示を出します。許可を与えるための事前審査をするんです。



申請者は周辺の農家の方々へ確認をとった上で地元同意書(水利権承諾書)という書類を用意し、「農区長、生産組合長、農業委員」などで構成される農区の役員から印鑑をいただき農業委員会へ提出します。このとき、地元農家の方々の意見書や提言書などを添えることもあります。


したがって、農転の許可をいただくためには農業委員会の事前審査をクリアするため、地元の方々から水利権承諾書の印鑑をもらい、農業委員会へ提出することが条件となるわけです。


ここで問題が発生しました。


X建設さんが正しい手続きを踏んで申請したところ、ある農業委員の方が水利権承諾書に印鑑を押すことを条件にお金を要求するという事例が発生したんです。そのような要求をされたという訴えが私のところにありまして、これは違法な上に恐喝ともとれる事案ということで、議会で質(ただ)しました。


質問の中で、農業委員の任命権者である市長にその事実をご存知かなということを確認したら、市長も知らないという答えだったので、しっかりと調査をしていただき、是正してくださいと訴えました。


この件に関してはぜひ私の一般質問を実際にみていただきたいと思います。


飯塚市の財政についてや、水利権の金銭要求の話など知らない話ばかりで勉強になりました。ありがとうございました。




飯塚市議会 令和4年第1回定例会(3月議会一般質問)小幡俊之議員

YouTubeチャンネルIizuka Sigikaiより

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