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  • 執筆者の写真nakao

地方議員の政務活動費は明瞭です。国会議員の文書通信費と混同なきよう。

更新日:2021年12月9日

 最近、国会議員のお小遣いとも揶揄されている文書通信交通滞在費。これは非課税で内訳をブラックボックスにしてよいということで、自ら公表してバラさなければプレステ5買おうが銀座のバーで飲もうが、飛行機で旅行行って贅沢三昧しようが自由自在のお金となっているのが実情です。元は税金ですから、国民が汗水垂らして働いて納めたお金です。一般社会同様に使途を公開しなさい・領収書を出しなさいとルール改正を指摘されて、うまく誤魔化そうとしているのが今です。

 とはいえ、元々はお国のために頑張る政治家たちに向けた公費です。昔は電話代から移動代まで高価で負担が大きく、精力的な政治家ほど活動に支障をきたすことから文書通信交通滞在費という活動サポート費が支給されるようになりました。

 令和の時代、ネット代は定額(数千円)、電話も定額(数千円)、手紙はE-mailでネット代に含まれ、交通費は議員特権で新幹線タダ乗り、東京の滞在費は議員宿舎がある。月100万を文書通信交通滞在費という名目のとおり使い切る方法が存在するのか、という状態です。

 国会議員みんなが貰えるお小遣いですから、そこは何とでも死守したい。まだ騒がれていない立法事務費(月額65万円)のことは表沙汰になって欲しくない。多くの議員はそんな気持ちなのでしょうか。口は動いても体は動かない、そんな状態が続いています。そして何より、このようなことが問題視されるほどに国会議員のレベルが下がっているのでしょう。


 議員だから特権を隠している!と憤怒する国民は多くいると予想します。しかしながら、議員だからといって、国会議員と地方議員を一緒くたにしてはなりません。

 国会議員に文書通信交通滞在費や立法事務費があるのと同様に、日本における地方議会の議員に政策調査研究等の活動のために支給される費用として「政務活動費」があります。


この政務活動費も国会議員のお小遣いのようにブラックボックスにしていいのだろう?

という疑問をお持ちの方、答えは真逆です。しっかりと内訳まで公表されています。

なぜならば、地方議員の使える政務活動費には、

  • 年度ごとの会計帳簿と領収書の公開

  • 支出基準の明確化

  • 返還規定の整備

などルールがしっかり定められているからです。


 それに国会議員とは違い、月100万円(無課税)も付与されておりません。飯塚市は議員一人当たり年間48万円の政務活動費が支出されています。月当たり4万円です。サラリーマンのお小遣い程度です。国会議員と比べていかがでしょう。

 

 現在、飯塚市では政務活動費の減額化について議論が交わされています。

 よりよいまちづくりを目指すにあたって、飯塚市の議員さんたちは精力的に活動を行っています。月あたり4万円のサポート費が妥当か否か、議員さん自ら身を削るだけではなく、市民側からの意見が集まることを期待したいです。



ー追伸ー

政治に不満があり、国会議員に疑問を呈すことが最近メディアで毎日のように目にします。

国会議員は国民が厳正な選挙で選んだ代表選手たちです。ちなみに衆議院選挙の最終投票率は55.93%でした。小・中・高の生徒会長選の投票率はほぼ100%ではないでしょうか。我が国の大人たちは一体何をやっているのでしょう。

現状だと国民は「投票」という唯一できる意思表示を放棄していると言わざるを得ません。投票に限ることなく、市民一人一人が社会コミュニティの一員だという認識を持ち、他者との連携・協働しながら考える姿勢が高まっていく世の中になることを願っています。

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