令和4年第1回定例会(3月議会)の質問内容まとめ Vol.1
3/1(火)〜3月4日(金)にかけて、令和4年第1回定例会が行われます。
事前にどのような質問を行うのかは飯塚市公式ホームページに公開されています。詳しくはこちらをクリックの上ご確認ください。
本記事では、質問順に質問内容をまとめていきます。まずは3/1について記載します。
[要旨通告について]
なぜ事前に質問が公開されているのか?という疑問は多くの方が抱くことでしょう。アカデミックやビジネスの現場で事前に質問内容を知るというのは、裏で根回しでもしない限り考えられないため、なかなか腑に落ちないと思う方もいます。
例えば、貴方が回答する立場かつ市を代表して回答する立場の担当者だとして、複数の質問を受けたとします。市への質問ですから、調べもの、事実確認が必要です。自分の憶測での回答や感想を答えてはなりません。そのとき、どう回答するのが最も無難かつベストでしょう。
「資料が手元にないので答えられません」
大体こうなりますよね。テキトーなことを言って周りの仕事を増やしてしまえば、それだけ予定が狂い、余計に市民が苦しむ結果が待っています。しかし、
・資料が手元にないので答えられません
・後日回答します
が連発されると、質問や答弁のやりとりが中途半端になってしまいますし、会議というより単なる質問発表会となってしまいます。これでは本来目的とする定例会が成立しません。
じゃあどうすべきか?担当者が森羅万象を熟知するほどに猛勉強するか、もしくは事前に質問をもらって回答を準備するか。後者ですよね。
議会は公の議論の場であって、市の公式な発言が行われるため市民生活に大きな影響が生じます。議会というのは過去に国会で起こったコップの水をぶちまけたり、乱闘したりというようなフィジカルが求められるところではなく、混乱のない、秩序の保った運営が求められます。スムーズな運営を行うために事前に質問を受け取り、しっかりと回答を準備する、というのはルール通りで問題のないことなのです。
あらかじめ定められた期間内に質問することを文書で通告する、これを要旨通告と言います。質問の順番が決まっていく流れとなっています。
3月1日(火)代表質問
最初の質問者:佐藤議員(立憲民主党)

図 立憲民主党の項目別質問数レーダーチャート
1 健幸・子育てについて
1-1 市立病院について
1-2 地域福祉について
2 地域経済について
2-1 森林整備について
2-2 ふるさと納税について
3 教育・文化について
3-1 学校教育について
3-2 スポーツの振興について
3-3 文化振興について
4 自然環境について
4-1 SDGsの取組について
2番目の質問者:田中議員(友和クラブ)

図 友和クラブの項目別質問数レーダーチャート
1 人権・市民参画について
1-1 人権教育・啓発実施計画について
1-2 交流センターの活用について
1-3 情報化の推進について
2 行政経営について
2-1 ワーク・ライフ・バランスについて
2-2 公共施設等の最適化について
3 健幸・子育てについて
3-1 運動教室について
3-2 高齢者が安心して暮らせる環境について
3-3 放課後児童クラブについて
4 地域経済について
4-1 企業誘致について
4-2 公営競技事業について
4-3 観光振興について
5 教育・文化について
5-1 学校教育について
5-2 地産地消の推進と衛生管理について
5-3 嘉穂劇場について
6 都市基盤・生活基盤について
6-1 災害・減災対策の充実について
6-2 菰田・堀池地区活性化について
6-3 公園整備事業について
3番目の質問者:兼本議員(飯塚みらい会)

図 飯塚みらい会の項目別質問数レーダーチャート
1 新型コロナウイルス感染症対策について
1-1 ワクチン接種について
1-2 コロナ感染者及び濃厚接触者への生活支援について
1-3 病床確保について
2 新型コロナウイルス感染症経済対策について
2-1 国や県の支援が行き届いていないところへの支援について
2-2 経済動向の見える化について
2-3 アフターコロナを見据えた新しい社会の仕組みづくりについて
3 人権・市民参画について
3-1 男女共同参画の推進について
3-2 協働のまちづくりの推進について
3-3 市政情報の発信について
4 行政経営について
4-1 デジタル・トランスフォーメーションの推進について
4-2 広域行政について
5 健幸・子育てについて
5-1 健幸都市づくりの推進について
5-2 子育て支援の推進について
5-3 飯塚市子どもの貧困対策推進計画の策定について
5-4 第3期飯塚市地域福祉計画の策定について
6 地域経済について
6-1 農業用施設整備について
6-2 地場産業の振興と創業促進、産業の創出について
6-3 企業誘致について
6-4 商業の振興について
6-5 観光の振興について
7 教育・文化について
7-1 学校教育について
7-2 地域とともにある学校づくりについて
7-3 確かな学力を育む教育の推進について
8 都市基盤・生活基盤について
8-1 菰田・堀池地区活性化について
8-2 都市計画道路の整備について
9 自然環境について
9-1 第3次飯塚市環境基本計画について
代表質問の項目でいくつか共通する部分があることにお気づきになった方もいると思います。
毎年市長が出す施政方針(クリックすると公式のリンク先に移動します)の大分類項目に従い、以下の7項目に分けられています。
第1 人権・市民参画
第2 行政経営
第3 健幸・子育て
第4 地域経済
第5 教育・文化
第6 都市基盤・生活基盤
第7 自然環境
代表質問では、上記7分類のうちどの分野に対しての質疑応答が行われるかというところで見ると頭の中が混乱することなく理解できます。