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  • 執筆者の写真nakao

正しく情報を選択できるために

更新日:2021年10月25日


現在、自治体や民間企業で様々なサービスやツールが作られ、世の中はスマートフォン一つあれば簡単に情報を手に入れることができるようになりました。

一方、サービスが乱立することで重要な情報を見落とす、判断を誤る機会が増えています。正しく情報を取捨選択する力が今後必要とされてくることは言うまでもありません。


TwitterやYahoo!のコメントに惑わされないこと


よくTwitterやYahoo!などの匿名コメントを見て、それが正しい情報かどうかを判断した結果、誤解や誤った行動を起こすことがニュースになっています。

例えば、

「新型コロナワクチンを接種すると、体に磁石がくっつくようになる」

  →磁気を帯びた材料は含まれていないため、有り得ません。

「マイクロチップ(微細な電子標識)が入っていて政府に行動を監視される」

  →ワクチンの中に電子機器は入っていないため、有り得ません。

などです。極端かもしれませんが、このような文章を見てワクチン接種は危険だから辞めよう、となれば正しく情報を取れていない可能性があります。


ではワイドショーに出演するコメンテータの情報が正しいかというと、飽くまで個人の見解であって必ずしも正しいとは言い切れません。Wikipediaでさえ、個人の書き込みにより作られたサイトということもあり、中には間違えた情報が含まれていることもあります。

自身がSNSツールを使ったり、他人との会話で情報を発信するときは、書き込みや発言に責任が伴うことを認識しなければなりません。何を信じればよいのか分からなくなりますよね。そこで、本記事では情報の取捨選択について、2021年地点の最良の方法を記載します。


①情報の発信元を確認すること

答えは簡単です。情報の発信元を確認しましょう。先程例に挙げた新型コロナワクチンですと、使用許可を認めた厚労省が発表しているのか、もしくは個人か、マスコミの記事かを確認します。公式発表ほど信ぴょう性は高く、匿名性が高くなるほどに文章の信ぴょう性は低くなると思っても良いと考えてよいです。驚きの記事を見つけても、本当かどうか、ワンクッション置いて意図的に確認するクセをつけると、情報の取捨選択がし易くなるはずです。同時に、発言の一部だけを切り取った偏見報道や、誤字脱字の目立つ記事が世の中に溢れかえっている事実に気が付きます。


②一つの問題は複数の情報サイトを閲覧する

複数の情報サイトを閲覧し、同トピックを確認することは重要です。敢えて反対のことを主張している記事もあり、メリット・デメリットを俯瞰して考察することができます。同トピックでも様々な情報に触れることで価値観が広がり、自分なりの判断や、いろんな見方が身につくきっかけになります。


③情報発信者の他の記事・情報を確認する

情報発信者が過去に投稿した文章を見ることで、筆者の人間性を掴んでおくことも重要です。執筆者が公正に判断できる能力を有しているか、発信する情報が真偽なのか特徴を掴むことができます。あたかも真実のように記載されていても、文章全体が根拠なく感想文化していることも少なからず存在します。



大量に出回る情報の裏側

今から10数年前までは、新聞メインで新規に情報を取り入れていた方が多かったのではないでしょうか。新聞社によっても特徴が異なり、購読する媒体も様々です。

記事冒頭にも記したように、現在はスマートフォン一台であらゆる情報を手に入れることができます。紙媒体から電子媒体にシフトし、もはや新聞では手に入る情報に遅れが生じている状況です(紙媒体なりの良さはあり、新聞や雑誌を否定するものではありません)。Yahoo!などを筆頭としたポータルサイトにありとあらゆるジャンルの文章が掲載されています。

民間企業は営利活動を主とします。広告収入等で利益を上げる、自社サービスの利用者を増やすなど目的は多々あります。共通して、多くの方に自社記事を採用され見てもらえるよう、各社創意工夫を凝らしてなるべく早く記事を提供します。

例えばyahoo!では一日に約4,000本の記事の中から厳選して100記事をトップニュースとして取り扱います。記事の選定は以下7つのポイントがあります。

 

1. 速報性・時事性・今日性(事実が起きてからの鮮度、タイムリーであるか)

2. 真実性・信頼性(虚偽が含まれていないか、信頼に足るか)

3. 新奇性(目新しいことか、珍しいことか)

4. 公益性(多くの人の利益につながるか)

5. 認知度(より多くの人が知っているか、関心があるか)

6. 表現力(内容が多くの人が理解できる表現か)

7. 品位(誰が見ても不快感を抱かないか、誰かを中傷していないか)

 

これらを総合的に判断してyahoo!のメンバー一人ひとりが記事を選び、トピックスとして掲出しています。選定はコンピュータではなく人間が行っている、というのが実際のところです。

ITツールが発達する中で、記事の提供や作成が容易になりつつあり、新鮮な情報をいち早く届ける仕組みができています。

最近では人工知能を活用して、ポータルサイト内の閲覧ジャンルや検索ワードをきっかけに、ユーザーがどの分野に興味関心があるかを推測し、推薦記事を提供するサービスもでています。


まとめ


今後様々な便利サービス、便利ツールが出てくることでしょう。そのとき、正しく情報を取捨選択できる能力が現代人の一つの教養として望ましいこととなります。迅速かつ適切なディスカッションや判断を行う上で、情報は強力な武器となり得ます。


地方自治体では様々な課題に対する議題が上がり、日々ディスカッションが行われ政策として決定しています。

ディスカッション内容に正しい情報が用いられているか、定性的・定量的なロジックになっているか、議会の公開情報から市民側も一考できる世の中です。関心のあるテーマについて確かな情報交換を市民側・議員側で行うことができれば、まちづくりにとって良い影響が生じる可能性を期待できるでしょう。




ライター:飯塚シティズンシップ推進会 中尾

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