現在選挙期間真っ只中であり、各政党で政策案を分野ごとに掲げている状況です。選挙で当選すると、以下の任期期間で政治活動を行います。
■国会議員等の定数及び任期等一覧(令和3年3月1日現在)
【衆議院議員】
〔定数〕
比例代表選出:176人 小選挙区選出:289人
〔選挙区〕
大阪市関係第1区~第6区
〔任期・在任期間〕
4年・平成29年10月22日~令和3年10月21日
※但し、解散による場合はその時点で任期終了
【参議院議員】
〔定数〕
比例代表選出:100人 選挙区選出:148人(大阪府選挙区選出8人)
〔任期・在任期間〕
6年・ 令和元年7月29日~令和7年7月28日
平成28年7月26日~令和4年7月25日
※3年ごとにその半数を改選。
任期はオリンピック間隔くらいの期間があり、4年という期間は政策次第で時代を大きく変革します。この4年で何ができるかというと、例えば小学6年〜中学3年までの4年間ではガラパゴスケータイからスマートフォンへパラダイムシフトが起こり、世界のビジネスモデルが大きな変化を遂げるにお釣りがくるほどの期間です。
上記例だと長い期間のように思えますが、対策を講じてから社会実装以降の安定した状態になるまでを考えると、内容によっては非常に短い期間であると考えられます。
今後の日本をどの政党に託したいのか、選挙権を有する我々国民の選択に委ねられると言っても過言ではないでしょう。
単年度主義とは
まずは単年度主義という言葉についておさらいしましょう。日本の予算制度には、
会計年度独立の原則・・・年度の経費を年度の歳入で賄う(例外として、繰越明許費、過年度収入、過年度支出があります)
予算の単年度主義・・・国会が予算を毎年度、議決する(例外として、継続費、国庫債務負担行為があります)
のルールがあります。
[単年度主義]
会計年度ごとに予算を編成し,当年度の支出 (歳出) は当年度の収入 (歳入) で賄うべきであるとする考え方です。 本年度の歳出を翌年度の歳入で賄ったり,過去の歳入を本年度の歳出に充てたりすることは,財政の計画性を乱し,歳入歳出均衡の原則からも望ましくないという考え方に立脚します。(出典 ブリタニカ国際大百科事典より)
語弊を恐れずざっくりと言うと、予算単年度主義は複数年度にわたって予算編成しないでね。ってことになります。
予算余ったから使わなきゃまずい(予算の立て方が甘かったことを露呈したくない)ということで、年度末にあれこれお金使って消化しようと頑張っていることを年度末工事なんて呼ばれ方もしています(使われるお金は税金です)。民間企業では税金対策の一環として、年度末に次年度必要な機材や残り予算消化活動に充てるなどしていますね(企業が稼いだお金です)。
もちろん、補正予算、予算繰り越しはできる仕組みになっていますから、何がなんでもこの年度はこの金額でなんとか生き抜く!みたいなことにはなっていません。故に政策に対する予算については各政党の注目すべき点でありますが、現ルールに従いお金の面でザルとなっていることは問題視されています。
目先の利益か、将来を見通しているか
じゃあ単年度主義なんて無くせばいいじゃないか、というとそういう訳にはいきません。複数年度に渡って膨大なプロジェクトの数になると、金額の集計が困難となる上に予算が青天井状態=コントロール不能な状態になってしまいます。官公庁が予算を適切に使用するには必要と考えるルールであり、そのルールを賢く国のために使いこなせるかかどうかです。
とはいえ、予算を見るって相当に難しいことです。お金を無尽蔵に刷ってあれもこれもというわけにはいきません。
今後の自身の生活に直結してくる部分でもありますから、短期的、中長期的にみて注力する部分が果たして納得いけるかどうか、税金を負担する国民の負託に応えていると言えるのかどうかは、各政党の各政策から、お金を賢く使えているかどうかを同時に注目して判断・投票すると良いかもしれません。
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